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Interview — #011

ステップひとつで、世界は塗り替えられる。昭和40年代を今に踊る、ゴーゴーガールの情熱
——プロデューサー・踊るミエが仕掛ける、時代を超えた快進撃

ゴーゴーガール 踊るミエ

昭和40年代、日本中の若者が熱狂した「ゴーゴー喫茶」の熱気を、現代のフロアに鮮烈に蘇らせる女性がいます。5月5日を「ゴーゴーダンスの日」として正式に記念日登録し、ミニスカートと白いブーツをトレードマークに、単なる懐古趣味を超えた「究極のクール」を体現し続けています。

GoGo Girl — Odoru Mie

About this story

タウンページで老人ホームに営業をかけた小学生時代から、グラミー賞の会場で世界のプロデューサーたちと列席した2025年まで。自らを演出し、空間すべてをプロデュースする彼女の視線は今、日本を飛び越え、世界という大きなステージへと向けられています。好き、という気持ちだけを武器に走り続けてきた、情熱と執念の物語に迫る。

踊るミエさん インタビュー01
01

タウンページで営業をかけた、
小学生プロデューサーの誕生

昭和の文化に興味を持たれた、最初のきっかけは何だったのでしょうか?

きっかけは、幼稚園の運動会の演目でフィンガー5の『恋のダイヤル6700』を踊ったことでした。当時は「ダイヤルを回す」という歌詞の意味すら分かりませんでしたが、あのキャッチーなメロディーがすごく耳に残ったんです。その後、小学校3年生の時に妹のお遊戯会で流れたピンクレディーに衝撃を受けて、父にDVDを買ってもらい、踊りを完コピしました。同級生を集めてパフォーマンスする場を自分で作るのが、昔から好きだったんですよね。

小学校4、5年生の時には、もっと人に見てもらいたいという一心で、タウンページで調べて近所の老人ホームにアポイントを取りました。ボランティアだったらやらせてくれるだろうと思って、親には事後報告です。お金が欲しいわけじゃなく、とにかく見て喜んでもらいたい。自分が出られる場はどこだろうと、そればかり考えていました。好きなことに対してワッとなって突き進んでしまうのは、あの頃から変わりません。

02

ステージの光と「ガラスの仮面」が
教えてくれたこと

今の活動につながる原体験や、大切にしている信念について教えていただけますか?

小学校の卒業式の後、謝恩会の会場でスポットライトを浴びて踊ったら、父兄の皆さんがものすごく喜んでくれたんです。その時に、ステージから照らされる光が本当に心地よくて。あ、この感じで生きていけたらいいなと鮮明に思いました。それが最初ですね。

中学時代には漫画の『ガラスの仮面』に出会い、好きという気持ちだけで生きていく大切さを学びました。何かに打ち込むために泥団子でも食うような、あの熱量。何かに対して「好き」という気持ちで生きることが人生で一番大切なんだという感覚は、今でも私の中にずっとあり続けています。それを全力で応援してくれた両親がいたからこそ、迷わず今日まで来られました。

踊るミエさん インタビュー02
何かに対して「好き」という気持ちで生きることが
人生で一番大切なんだという感覚は、
今でも私の中にずっとあり続けています。
踊るミエさん インタビュー03
03

鶯谷のディスコで出会った、
当時の若者たちのエネルギー

2017年から「踊るミエ」として活動されていますが、ゴーゴーダンスという世界に辿り着いたのはなぜですか?

大学時代のバイト先だった鶯谷のディスコが大きな転機でした。社長が60年代や70年代のブラックミュージックをかける場所で、そこで初めてゴーゴーダンスという文化に触れたんです。当時の映像でゴールデン・カップスを観た時、あまりにも挑発的で、荒々しい演奏がかっこよくて。懐かしい音楽としてではなく、当時の若者が「これが最先端だ」と信じて集まっていた、あのエネルギーを再現したいと思いました。

昭和40年代のゴーゴーは、当時の若者にとっての最先端で、親に「行くな」と言われるような不良カルチャーでした。そのヒリヒリするような熱を現代に持ってくる。懐メロとして消費するのではなく、今の感覚で「一番イケてる」と思わせるプロデュースをしたいんです。

04

手縫いの衣装とお立ち台。
細部に宿る「本物」への美学

衣装やステージの設営までご自身で手がけていると伺いました。

演出も、衣装作りも、メンバー集めも、基本的には全部自分で行っています。例えば専属ダンサーの衣装も、夜な夜な自分で手縫いして調整したりするんですよ。実家から父がハイエースで、一メートルほどある手作りのお立ち台を運んできてくれるような、本当に泥臭い現場です。でも、そこまでして自分でやるのは、私が描いている昭和40年代の空気感を絶対にブラしたくないからなんです。

私は収集癖があるというか、アナログなものが大好きで。小学生の時から神保町に通って古雑誌やレコードを集めてきました。当時の歌手の切り抜きや歌詞のメモも全部残っています。その「本物」を五感で知っている自負があるからこそ、妥協ができないんですよね。自分が「これだ」と確信するディテールを積み重ねて、ひとつの世界を創り上げる。その過程こそが私の愉しみなんです。

踊るミエさん インタビュー04
踊るミエさん インタビュー05
05

長崎まで追いかけた情熱と、
加速していくステージの熱気

初期の活動や、コロナ禍を経て変化したことなどはありますか?

2017年の初主催イベント『涙のヴァケイション』では、憧れの弘田三枝子さんにどうしても出てほしくて事務所に直電しました。予算が合わず一度は断られましたが、諦めきれずに長崎のイベント会場まで会いに行き、その熱意で門外不出のビデオメッセージをいただけることになって。30人くらいの小さな会場でしたが、貴重な映像を流せて、初めての企画として精一杯頑張ったというのが最初の思い出です。

そこから専属ダンサーのクリーマーズ!も募集するほどメンバーが増え、スマイリー小松とサウンド・トラベルの5代目ボーカリストを務めるなど活動は広がりました。コロナ禍でイベントが打てない時期も、毎週欠かさず生配信の『ミエのブラックルーム』を続けてきました。自粛明けの初回イベントでは不安もありましたが、蓋を開ければ会場は身動きが取れないほどのお客様で溢れかえっていて。翌年は100人、さらに翌年は300人と、主催イベント『Tokyo A GoGo』の動員は倍々で増えています。自分が信じて動けば、景色は確実に変わっていくんだと実感しています。

自分が信じて動けば、
景色は確実に変わっていくんだと実感しています。
06

閉鎖的な空気はいらない。
大衆を巻き込むためのポップな戦略

プロデューサーとして、このマニアックな世界をどのように広めていこうと考えていらっしゃいますか?

昭和の界隈って、古いものを知っていることがステータスになるような、知識の深さを競い合う閉鎖的な空気が少なからずあるんです。でもそれだと新しい人が入ってこれない。だから私はあえて、アイドル的でポップな、分かりやすいブランディングにしています。5月5日を「ゴーゴーダンスの日」として記念日登録したのも、その言葉を一般化させたいと思ったからです。

難しいことを排除して、とことんわかりやすくする。ミニスカートに白いブーツ、濃いメイク。そのスタイルを貫くことで、昭和のカルチャーをよく分からない層にも「なんだか面白そう」とリーチさせたい。自分が将来作りたいお店という夢を叶えるためにも、窓口を広げ続けることがプロとしての役割だと思っています。
もちろんキャッチーさが全てだとは思っていませんし、コアなイベントは私自身大好きです。ただ、自分ができること、やりたいことはそこまでの間口を広げていくこと、わかりやすく波及させることだと思っています。

踊るミエさん インタビュー06
踊るミエさん インタビュー07
07

世界で社交するプロデューサーを目指して。
グラミー賞での誓い

ミエさんはこれから、どのような場所を目指していかれるのでしょうか。

2026年の2月にグラミー賞の授賞式を現地で見に行く機会があったのですが、それが自分の中で本当に大きな経験になりました。現地ではグローバルに活躍するプロデューサーの方々と列席したのですが、彼らの圧倒的な規模感を前にして、あまりにも自分がちっぽけで、猛烈に悔しくなったんです。でも、その悔しさが嬉しかった。私は自分が演者としてどうパフォーマンスしたいか、どんなステージに立ちたいかなどの気持ち以上に、この人たちと同じ土俵で、日本の昭和のカルチャーを武器に戦いたいと強く思いました。

今後は、自分の拠点となる店舗を持つことはもちろん、世界で通用するプロデューサーを目指したいです。私が大好きな『ルパン三世』のルパンのように、相手を包み込んでしまうような、圧倒的な演出力と余裕を持って、自分の決めた道を突き進んでいきたいですね。人生は短いんだから、一心不乱に、この文化を世界へ広めるために走り続けたいと思っています。

Message

昭和のステップで、世界のフロアへ。
踊るミエが描く、ゴーゴーダンスの未来

ミエさんにとって、ゴーゴーダンスが人々に届けるものとは?

ゴーゴーダンスは、懐かしさではなく「今、一番かっこいい」という感覚を届けるものだと思っています。ミニスカートに白いブーツ、あのグルーヴ。半世紀を超えた今も、フロアに持ち込んだ瞬間に場の空気が変わる。それがこの文化の本当の力です。

日本のゴーゴーカルチャーを武器に、世界のプロデューサーたちと肩を並べる日を目指して、今日もステップを踏み続けています。ぜひ、昭和40年代の熱狂が現代に蘇る、その瞬間を体感しに来てください。

Upcoming Events

次の出演情報

グルーヴサウンズ!part11

2026.4.29 Wed (昭和の日)

ゴーゴー喫茶再現イベント
「グルーヴサウンズ!part11」

名古屋 新栄 Live & Lounge Vio 開場・開演 17:00

歌と演奏 サイケデラックス / 恋は水色 / The Fuzziyama Surfers / GANDOGA / THE 3BEATS

DJ Alexandre(France)/ Dandelion(France)/ kouji / 鈴木隆浩 / satolex / レコゲバ / 山下

ゴーゴーガール ザ・グルーヴィ・キャッツ(踊るミエとクリーマーズ!エマ)

サイケデリックライトショー 美術グルーヴ

司会 いそたくパイセン / 衣装制作 Louie Louie

前売 ¥4,500 + 1ドリンク ¥600 / 当日 ¥5,000 + 1ドリンク ¥600
Tokyo A GoGo #ゴーゴーダンスの日

2026.5.5 Tue (祝) #ゴーゴーダンスの日

Tokyo A GoGo
-トウキョウ・ア・ゴーゴー-

東京キネマ倶楽部(台東区根岸1-1-14 第二大島ビル) 開場・開演 16:00

スペシャルゲスト 山本リンダ / 平山みき

出演 キノコホテル / ザ・キャプテンズ / 斉藤ネヲンサイン / 踊るミエ

DJ Celly / YUIDESUDOMO / 昭和兄弟

ゴーゴーダンサー クリーマーズ!(エマ・フーコ・ライム・アヤ・カレン・ゆきの・アスカ・ミミ)

司会 ラヴィッツ松尾

一般 ¥5,500(+1ドリンク別途) ステージ前席 ¥10,000(1ドリンク付)

2階VIP ¥20,000(3ドリンク付) 配信チケット ¥1,500(〜5/12)

お問い合わせ:odorumie_info@odorumie.com

IMAGE VIDEO

踊るミエ

ODORU MIE — OFFICIAL IMAGE VIDEO

志水直樹さん #つながれJAPAN ゴール 志水直樹さん #つながれJAPAN ゴール

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Afterword

踊るミエさんとの対話を通じて、私が最も印象に残ったのは「ステップひとつで、世界は塗り替えられる」という確信でした。タウンページで老人ホームに電話をかけた小学生が、グラミー賞の会場で世界のプロデューサーたちと列席するまで——好きという気持ちだけを羅針盤に走り続けてきたミエさんの軌跡は、こんなにも鮮やかなものになるのだと感じました。
昭和40年代のゴーゴーダンスを「懐かしいもの」ではなく「今、一番かっこいいもの」として現代に持ち込む。その視点と覚悟の中に、単なる懐古趣味を超えた、本物のカルチャー愛と戦略が宿っていました。

筆者画像

秋田 信明 Nobuaki Akita

Wakku Inc. CEO|wakkul

SI・Web業界での28年の実務経験を経て、現在はセルフプロモーションサービス wakkul(ワックル) の企画・設計・運営を手がける。モデル・職人・料理人・エンジニアなど、あらゆる分野で技と物語を持つ人が自分らしく世界へ発信できる場づくりをテーマに、戦略と技術の両面から取り組んでいる。

Profile

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