かっこいいを追いかける、一貫した筋
思春期特有の、かっこいいものが好きという単純な動機でしたが、自分の中ではすべて筋が通っていました。高校でバイクに乗るのも、服飾の専門学校へ行ったのも、自分がかっこいいと思うものを自分の手で形にしたかったからです。その後はインテリア雑貨のEC運営に携わって、おそらく当時は日本で一番トイカメラを売っていたんじゃないですかね。楽天やAmazonで1位を取ることもありましたが、そこは先行者利益で売れているだけの世界。お店の数が増えたらただの棒倒しゲームと同じで、お客様は1円でも安ければ他所へ行ってしまう。うちで買う理由がない以上、この業界に居続けても食えなくなるという強い危機感がありました。転職を考えた時、手元に残っていたのは趣味で続けていた写真だけ。ちょうど28歳の時、一眼レフで映画のような映像が撮れる5D Mark IIが発売され、これなら僕の求めるかっこよさが表現できるんじゃないかと思ったんです。技術も人脈もゼロでしたが、背水の陣で映像の世界へ飛び込みました。
